フリーランスの一年間「第11回 契約」 契約書の重要性と内容のチェック観点をご紹介!

フリーランスエンジニアの契約書

フリーランスならおさえておきたい契約書のチェックポイント

フリーランスのITエンジニアにとって、自分を守るために大切な書類となる契約書ですが、中には「よく見たことがない」「自分では作成しない」という方も多いのではないでしょうか。
契約書(発注書や基本契約書)を受け取る前に、電話やメールなどで契約内容を聞いて業務を開始する方もいるでしょう。
また、契約書を交わすと自ら伝えることは、なんとなくクライアントに失礼にあたるのではないかと躊躇している方もいるかもしれませんが、フリーランスのエンジニアが気持ちよく適正に業務を遂行するためにも契約書の内容の確認は重要です。

今回のフリーランスの一年間「第11回 契約」では、フリーランスSEにとって契約書が重要な理由と、作成時のポイントや注意点まで詳しく解説していきます。

フリーランスにとって契約書が重要な理由とは

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そもそも契約書とはクライアントとフリーランスエンジニア双方の間で交わす契約内容を明確にするためのものです。契約書を作成し契約内容や条件を明確にしておかないと、以下のようなトラブルを引き起こしかねません。

● 報酬が支払われない
● 途中で大幅な契約内容の変更がある

フリーランスとして働いている方の中には、電話やメールで契約内容に触れるだけで契約書を交わさない方もいますが、しっかり契約書を交わしておかないと後々困ることとなる恐れがあります。たとえば以下の例のように、契約書を交わすことで「トラブル防止」だけでなく様々な面で有益となりますのでしっかり理解しましょう。

● 契約内容を明確に可視化する
● 経理や税務業務を行う際のエビデンスになる
● 裁判を行う必要があるような場合にも、契約内容が証明できる

フリーランスの場合、自分のスキルを考えた上で、案件応募から契約に至るまで自分一人で全て行うこととなります。そのため、契約書を交わすことは重要だといえますので、正式に受注が確定した際、または内定した段階で契約書を交わしておきましょう。
少なくとも、アイウィルでは業務開始前に契約書を交わさないようなことはあり得ません。事前に条件や内容を相互に確認することが、長い信頼関係を築いていくための非常に重要な第一歩であることは間違いないと考えるからです。

契約書内容のチェック観点とは

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契約書のチェック観点は「件名」「契約内容」「契約日付」「住所・屋号・署名・印鑑」「収入印紙の貼付(必ずしも必要ではない場合もあります)」の5つです。
では、どのようなポイントに注目して内容のチェックをしたらいいのでしょうか。受注の際は、以下のような内容を詳しく見ていきましょう。

1.業務範囲

例えば、システム開発は要件定義・基本設計・詳細設計・プログラミング・テストといった工程を経て一つのシステムが完成します。
今回の案件では、どの工程までが自分が担う業務なのか、システムの開発対象範囲がはっきり分かるかなどをチェックしましょう。契約書を交わしていない場合、クライアントには特に意図がなくても、双方の認識の違いに気付かないまま業務範囲外の業務まで依頼される可能性も考えられます。

もちろんフリーエンジニアとして長く安定的なお付き合いをしていくためには、自ら進んで一定の付加価値を積極的にご提供していくこともよくあることだと思いますが、少なくとも最低限の業務範囲については明記されているかどうかは確認しておきましょう。

2.価格・料金・報酬

契約書の中では、単価報酬の規定がフリーランスのITエンジニアにとって最も重要なポイントといっても過言ではないでしょう。クライアントによっては「仕様書に定める通り」「別途協議した上で決定した金額」などと記載されているケースもあります。

そのため、具体的な受注金額や月額単価等について触れていない場合には、仕様書や協議内容をしっかりと確認しておきましょう。フリーランスのITエンジニアであれば、SES契約や、業務委託、準委任契約など契約形態にも注意して確認しておきましょう。また、支払い方法・振込手数料・支払期限・税金の取り扱いなどについても、しっかり明記されているか確認しましょう。

3.著作権

対価となる報酬が支払われた時点で、著作権はどちらにあるのか記載する必要があります。著作権がクライアントに移転するという旨が記載されている契約書が一般的ですが、中には納品後もフリーランスエンジニア側に著作権が残り続ける場合もあります。

例えば、システム開発やWebデザインの案件で作成したイラスト・写真などの場合、納品物を二次的利用しないように記載したり、切り取りや拡大縮小などクライアントが自由に加工できる範囲を記載したりと、細かく記載されていることもありますので、ご自分にとって許容できる内容となっているかは、お互いのために、きちんとチェックしましょう。

契約書内容をチェックする上での注意点

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契約書は、フリーランスエンジニアにとって、その案件毎に、とても重要な書類です。契約書の内容をチェックする際には記載漏れがないか、間違っている箇所や理解していない点がないかなど、しっかり確認する必要があります。その他にも契約書の内容をチェックする上での注意点が存在しますので、しっかりポイントを押さえておきましょう。

1.クライアント側が支払いを行わない事由

契約書の内容に「クライアント側が支払いを行わない」事由について記載されているか、また記載されている場合、それがどのような条件の場合なのかなどを必ずチェックしましょう。

一般的には、概ね以下のような規定は契約書に記載されていることが多いものです。
● 業務進捗状況において著しく問題が見つかった場合
● 月間の稼働工数が一般的範疇から一定以上逸脱するとみなされた場合

多くはフリーランスのエンジニア側の不十分な対応によってクライアント側が支払いを行わない、または報酬や支払い条件を変更するなどの常識的な範囲での契約内容が記載されていますが、念のため、必ずチェックした上で契約条件は遵守するように心がけましょう。

2.取り決めがない項目

契約書内に取り決めがない項目がある場合、受注した案件でトラブルが生じた際には裁判所の判断に従います。つまり、法律に基づいて適切に調停されるということです。

契約書の確認は、少し面倒に感じる方もいるでしょう。しかし、フリーランスエンジニアとして、その案件でトラブルを引き起こさないためにも、そして自分を守るためにはも必ず必要となりますので、しっかり確認しておきましょう。

まとめ

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今回はフリーランスエンジニアの契約書について詳しく説明してきました。
契約書がきちんと取り交わされることで、トラブルや業務範囲についての双方の認識の齟齬などのトラブルを回避できます。
クライアントとの協議を明確に行って、契約書の内容をチェックし、しっかりニーズを汲み取ることで、継続的な需要のあるフリーランスエンジニア、将来性のあるフリーランスエンジニアとして活躍出来るようになります。
ただ自分を守るためというだけではなく、長く活躍していただくためにも、案件を受注する際にはしっかりとした契約書となっているかどうかを確認しておきましょう。

次の記事では、「フリーランスの請求書」について詳しく説明していきます。請求書の書き方や注意点まで詳しく説明しますので、こちらもぜひご覧ください。


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